魔法使いは本当にいるのでしょうか?
山形の深い緑に囲まれた古い町並みの中で、一人の魔女が暮らしています。彼女の名は蜜猫コノミさん。しかし、この方は単なる「魔女」ではありません。生まれながらにして特別な才能—共感覚という魔法の持ち主なのです。
万華鏡のような世界を生きる
蜜猫さんの目に映る世界は、私たちの想像をはるかに超えています。文字には色が宿り、音楽は風景となって広がり、人々の感情は色とりどりの光となって踊ります。その世界は、まさに生きた万華鏡。刻一刻と変化し、煌めき、時に目も眩むほどの美しさを放ちます。
この新刊『共感覚の魔女:カラフルな万華鏡を生きる』は、そんな特別な感覚を持つ著者が、自身の経験と魔女としての暮らしを綴った幻想的なエッセイ集です。
彼女のデビュー作で、実は・・・その中に私も登場しています。
魔女という選択
しかし、この特別な才能は、必ずしも祝福だけをもたらしたわけではありません。感覚の過敏さや、周囲との違いに戸惑い、著者は長く苦しみを抱えていました。30代半ばで発達障害の診断を受け、自身の特性を理解する一つの契機を得ますが、それ以前から著者は独自の道を歩んでいました。
それが「魔女」という生き方です。
本書の魅力
本書は大きく二部構成となっています:
第一章 共感覚の世界
Ⅰ イントロダクション
Ⅱ 万華鏡の欠片を集めた短話集
第二章 魔女として生きる
Ⅰ イントロダクション
Ⅱ グリーンウィッチの一年
特筆すべきは、本書が単なる体験記にとどまらない点です。読者も試せる魔女のレシピや、魔術の基礎知識も収録。現代における魔女の生き方を、実践的に学ぶことができます。
なぜ今、この本なのか
窮屈な現代社会において、私たちは何かを見失っているのかもしれません。自然との調和、自分らしい生き方、目に見えない大切なもの—。
著者の蜜猫さんは、山形県鶴岡市で東北初のオカルトショップ「黒猫魔術店」とアトリエ&カフェ「Green Witch フクロウのかまど」を運営しながら、自身の感覚を「色の表現者」として昇華させています。その生き方は、私たちに新しい可能性を示してくれるでしょう。
しかも 表紙・挿絵など、全て彼女の作品なのです。それも見応えありです。
読者へのお誘い
本書を開くとき、あなたは蜜猫さんの見る極彩色の世界へと誘われます。それは時に眩しく、時に不思議で、けれども限りなく美しい万華鏡の世界。
生きづらさを抱える方、自分らしい生き方を模索している方、そして単純に魔女の文化に興味がある方—どなたにも、きっと新しい発見があることでしょう。
今宵、あなたも魔法の世界への扉を開いてみませんか?
『共感覚の魔女:カラフルな万華鏡を生きる』 著者:蜜猫コノミ
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