こんにちは、ワビタンです。今日は、農業企業での社内研修を通じて体験した「TOCの全体最適」について、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。部分最適と全体最適の関係、そしてビジョンの重要性について、実際の経験を交えながら探っていきましょう。
全体最適への道:TOCダイスゲームからの学び
企業の成長プロセスを体感する
2日間の弘前での農業TOC研修で、私たちはTOCダイスゲームを通じて企業の成長プロセスを体感しました。このゲームは、ソフトパワー研究所で開発されたもので、TOCのボトルネックや企業の発展段階を分かりやすく示してくれます。
参加者たちは、ゲームの進行とともに、自社の歴史を追体験していきました。第1ゲーム、第2ゲームでは、部分的なボトルネックや渋滞を経験。ここで、参加者の方々の表情に戸惑いの色が見えました。しかし、第3ゲームでDVR(ドラム・バッファ・ロープ)技術を導入すると、「いい会社になってきた」「これなら利益が出ていそう」という前向きな声が聞こえてきて、私も嬉しくなりました。
そして第4ゲームで高価格戦略を実施すると、参加者全員が「こんなに劇的に変わるんだ!」と驚きの声を上げました。
この過程は、まさに彼らの農園が歩んできた道のりと重なります。全体の枠を広げ、価格戦略を上手く展開してきた結果、既に多くの改善が実現されているのです。
部分最適vs全体最適:個性を活かすアプローチ
チームワークの力
研修中、印象的な場面がありました。突然のヤマトトラックの到着に、参加者全員が瞬時に切り替わり、りんごの箱をバケツリレーのように積み込んだのです。わずか1分という驚異的なスピードでした。
この光景を見て、「なんとリードタイムが短いんだ!」全体として最適化されたプロセスの素晴らしさを実感しました。
それでいて適材適所で働いているスタッフ。会話の中で凄く感じていました。
ビジョンを共有する:全体枠の可視化
柔軟な思考ツールの活用
2日目になると浮かんできた疑問が「個性を活かした作業配分は、TOCの部分最適になってしまうのか?」です。この問いかけが、次のワークショップへとつながっていきました。
当初予定していた「アンビシャスターゲットツリー」のワークショップを、急遽「全体枠の可視化」に変更しました。これは、参加者の反応と農園の現状を見て直感的に決断したものです。
金子みすずの「みんな違ってみんないい」という詩の精神を念頭に、個々の違いを認めつつ、全体としてのビジョンを共有することの重要性を感じたのです。参加者の皆さんと一緒に、全体枠を見える化するワークショップを行い、それぞれの立ち位置や業務の整理整頓、ビジョンに向かう想いを少しずつ共有してきました。
全体最適の実現:個性と協調の調和
バランスの取れたアプローチ
全体最適を目指すからといって、個人の個性や強みを無視してはいけません。むしろ、それぞれの特性を活かしながら、全体としての目標に向かって協調していくことが重要です。
研修を通じて、参加者たちは自分の役割と全体の中での位置づけを再確認してくれたらなと思っています。個々の業務の整理整頓と、全体枠ビジョンへの意識共有が、真の全体最適につながるのではないかと思っています。
終わりに:進化し続ける組織へ
TOCの全体最適は、単なる理論ではありません。日々の業務の中で実践し、常に改善を重ねていく姿勢が大切です。今回の研修で見られた参加者たちの気づきは、本来の成長につがって欲しいと思っています。
皆さんの組織でも、個性を活かしつつ全体最適を目指す取り組みを始めてみませんか?きっと、想像以上の成果が待っているはずです。一緒に、全体最適の実現に向けて歩んでいきましょう。
研修中に この問題をAIはどう考えているか 聞いてみようで即興で作った動画です。
細かな部分で気になる文言はありますが、
みんなで考えるきっかけ動画でした。
農園での「農業TOC」研修希望の方は ご連絡ください!